犬の爪の怪我

以前、僕の愛犬であるミニシュナ『エマ』の怪我(爪の裂傷)に関する記事を投稿した事があります。
爪を怪我する犬はとても多いのか、その記事を検索サイトからのヒットで読んでくださった飼い主さんがたくさんいらっしゃいます。
記事を読んでいただけるのはとてもありがたいことなのですが…実はあの話には続きがあるのです。

こんにちは。
アズワンのドッグトレーナー高木です。

その続きの話ですが、たぶん最初に投稿した記事よりも重要な内容かも…
たくさんの飼い主さんが関心を持ってくれている記事なのに、肝心な続きの話が記事になっていないのは非常にまずい…ということで、今回はエマの爪の怪我の記事のその後…ということで、記事を投稿させてもらいます。

結論から言うと、前回の記事を投稿した約一ヵ月後、エマを病院で割れた爪を根元から切り落としました。
そうです…そのままにしていた爪は、結局治らなかったのです。
逆に悪化していきました。
爪の怪我の症状を悪化させた直接の原因は、怪我した爪を舐めるというエマの行動です。
ただ、その行動を止めさせることができなかった僕の管理不行き届きが、エマの爪をダメにした一番大きな理由です。

エマが割れた爪を舐めなければ、そのままにしておいても治ったかもしれません。
でも、何の対策もしなければ、口の届く傷は舐めてしまいますよね、犬は…
傷や患部を舐めさせないようにするために考えられる最もポピュラーな対策方法は、エリザベスカラーの装着です。
この爪の裂傷を見つけたとき、すぐにエマにエリザベスカラーを装着してしまえば良かったのですが…過去10年間、エマには一度もエリザベスカラーを装着したことがありませんでした。
今日までエリザベスカラーの力を借りることなく怪我も手術後の傷も治してきてしまったので、今回の怪我もカラーの装着は特に考えませんでした。

でも、日に日に爪を舐める頻度が高くなり、前足を触られることも嫌がるようになり…
これはちょっとおかしいな…ということで、エマを動物病院に連れて行き、改めて診察を受けました。
今回はセカンドオピニオンを求めるため、いつも診察してもらっている動物病院とは別の病院へ。
そして診察の結果、エマの爪はそのままにしておいて治るような状態ではなく、すぐにでも切り落とさないと爪だけでなく足先にまで炎症が広がる可能性があるということが判明しました。
割れた爪を気にして舐め続けた結果、エマの爪の炎症は悪化してしまったのです。
そして、その場ですぐにエマの割れた爪は切り落としてもらいました。

エマが爪を割るような怪我をしたのは初めてのことだったので、僕の対処にもひどい不手際がありました。
経験則による思い込みは、とても危険で恐ろしいものです。
エマにはだいぶかわいそうなことをしてしまいましたが、僕にとっては良い経験になりました。
エマの炎症は足先まで広がることもなく、「もしかすると生えてこないかもしれない」と獣医さんに言われた爪も再生しました。

ドッグトレーニング アズワン(dog training asone) 埼玉県草加市・川口市・八潮市・三郷市・吉川市・越谷市・春日部市・松伏町・東京都足立区周辺の犬のしつけ(出張トレーニング)・しつけ教室(グループレッスン)・ペットシッター(犬の散歩代行等) ~アズワンのドッグトレーナーが飼い主さんと愛犬の『絆作り』をお手伝いさせていただきます~ ※ミニチュア・シュナウザーの爪

右側の爪が、切り落とした後に再生した新しい爪です。
左側の正常な爪に比べると、曲がって変形しています。

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割れたときの名残で、彫刻刀で削り取ったような形になってしまっています。
完全に元の状態には戻らないかもしれないと、獣医さんからは言われています。
戻るとしても、相当な時間がかかるだろうとのこと。
これももっと早いタイミングで処置しておけば、もっときれいな爪が生えてきていたかもしれません。

前回の記事では、縦に割れた爪はそのままにしておいても元に戻ると書いたのですが、病院でしっかり切り落としてもらったほうが予後良好にて確実に治癒に至るようです。
経験則による思い込みはとても怖いもので、誤った方向に進み続けて気が付いたときには…ということもあり得ます。
何かしらの違和感を感じたなら、すぐに次の一手を模索することが大切だということを今回の一件で痛感しました。
犬の健康について、経験のない症状が現れたらすぐに動物病院へ…そこで思わしい結果が得られなければセカンドオピニオンを求めてみてください。

家の中や屋外での遊び中、トリミングに出したときの爪切り等、犬が爪を怪我する可能性がある場面は生活の中で多々ありますが、できることならエマのような爪の怪我をさせないように生活させてあげることが大切ですね。
爪を割りやすい固体や犬種もあるようなので、そういった犬と生活している場合は更に注意が必要になります。
エマはシニアで爪の密度も薄くなっているようで、元々シュナウザーは爪の水分量が少ないとも言われています。
人間も同様ですが、爪の怪我は完治までかなりの時間が必要となるので、怪我をさせないように十分なケアを心掛けていこうと思います。

asone : j.takagi

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