最後はお散歩練習で締め！【ao-tr-0028】

こんにちは。
アズワンの高木です。

今年の2月から始まったフィービーちゃんのレッスンも、今日で最終回となります。
初めて会ったときはまだ生後3ヶ月だったフィービーちゃんももう9ヶ月、顔もすっかり大人びてきました。

犬は人間のそれとは比較ににならないスピードで、あっという間に成長していきます。
それだけに、若い時期の犬のトレーニングは大切なものなのです。
子犬の時期にトレーニングをした犬としていない犬では、1年後、2年後、そして更にその先の未来の行動に必ず大きな違いが現れます。
飼い主さんがコントロールしづらい行動のクセが定着してしまう前に、愛犬と一緒にトレーニングを始めることが大切です。
犬が人間社会の中で落ち着いて生活ができるようにするためには、十分に基礎トレーニングを積み重ねる必要があります。

今回のフィービーちゃんのレッスン、最終回ということで、事前に飼い主さんからの伺っておいたリクエストに沿って進めていきました。
飼い主さんからは、「それなら、最後は是非お散歩練習をお願いします！」とのご要望を頂いていたので、フィービーちゃんとの最後のレッスンは、屋外でのヒールウォーク練習も含めたお散歩レッスンとなりました。

フィービーちゃんがお散歩デビューしてから、何度かお散歩に同行させてもらったことがあるのですが、お散歩中のフィービーちゃんにはいくつか気になる行動がありました。
その中でも特に目立ったものとして、道路に落ちている木の葉や木の実の拾い食い、それと路上に座り込んで動かなくなるという行動がありました。
でも、最近はそういった行動もかなり減ってきているそうです。
実際に今日のレッスンでのフィービーちゃんは、拾い食いや座り込みをすることなく、しっかりとヒールウォークすることができました。

散歩を始めたばかりの犬には、引っ張り、拾い食い、座り込みといった行動が多く見られ、飼い主さんにとっては愛犬のそんな行動が散歩時の大きな悩みの種となります。
これらの犬の行動は、犬の成長と共に自然に消滅する保障はありません。
放置しておくとその行動が定着してしまう可能性もありますし、犬を危険に晒してしまう可能性もあります。
散歩時の引っ張り、拾い食い、座り込み等の行動を減らすためには、地味なトレーニングを日々積み重ねる必要があります。
ヒールウォークのトレーニングは、飼い主さんにしてみるとあまり楽しいトレーニングではないかもしれません。
でも、その楽しくないトレーニングを積み重ねることによって、その先に楽しい愛犬とのお散歩が待っています。
お散歩トレーニングは、飽きずに諦めずに日々継続していくことが何よりも大切なのです。
フィービーちゃんと飼い主さんもしっかりと日々のお散歩トレーニングを続けて、この安定したヒールウォークをモノにしました。

でも、まだ若いフィービーちゃん、人よりも先に進みたがることもありますし、道に落ちている何かに気を取られてしまうことがあります。
以前なら一度始めたその行動を止めることはできなかったのですが、今は飼い主さんの指示でその行動を止めて、オスワリして待てるようになっています。
これは大きな進歩です。
刺激の多い屋外の環境で飼い主さんの指示がしっかり入ること、それも刺激に対して向かっていく犬の行動を指示で止めることはとても難しいことです。
この行動をしっかり定着させるため、フィービーちゃんと飼い主さんには、これからも楽しみながらお散歩トレーニングを続けていってもらいたいと思っています。
フィービーちゃんのお散歩でのヒールウォーク、まだまだ進化していくと思います。

ヒールウォークの練習をした後は、フリータイム。

ヒールウォーク練習だけの散歩では、犬も楽しくありません。
安全な場所を選んで、フィービーちゃんには自由に楽しく歩いてもらいました。

散歩中に他の犬に会うと、フィービーちゃんは積極的に近寄っていって挨拶をしようとします。
フレンドリーなことは良いことですが、フィービーちゃんがどの犬とも毎回挨拶をしないと気が済まない犬になってしまうと、飼い主さんは後々苦労をすることになってしまいます。
散歩中にすれ違う犬との挨拶や遊びも、飼い主さんがしっかりコントロールできるようにトレーニングを積むことが大切です。

今日は夕方からのレッスンだったので、終わる頃には日も落ちて周囲は真っ暗。