こんにちは。アズワンの高木です。
今回の記事は前回の続き、二泊三日のお泊り＆トレーニングでお預かりしている生後二ヶ月のボーダーコリーのレアちゃん(♀)のお話です。
トレーナー養成スクールの同期の愛犬のレアちゃん、今回が初めてのお泊りとの事ですが、食欲不振になることもなく、下痢をすることもなく、夜鳴きをすることもなく…初めてのアズワンとは思えないほど、まるで何年も住んでいる自宅にいるように普通に過ごしています。
それなりに気をつけてチェックしているとは言え、おしっこ・うんちの失敗もゼロです。
生後二ヶ月とは思えないメンタルの強さと順応性の高さ…さすがトレーナーの愛犬です！
レアちゃんをお預かりする前、二ヶ月のボーダーコリーということで、僕は勝手にレアちゃんのイメージを頭の中で作っていたのですが、どうもその枠にはまったく当てはまらないぞ…ということが半日で判明しました。
ということで、トレーニングと社会化をどんどん進めていくことにしました。
まずは基礎トレーニング。
オスワリ、フセ、アイコンタクトは、生後二ヶ月とは思えないくらい上手にできてしまいます。
「エマが今のレアちゃんと同じ月齢だった頃って、こんなに上手にオスワリできたっけ？」というくらいスムーズな動作で座ったり伏せたりこっちを見たり…呼び戻しまでできちゃったりする訳です。
ボーダーコリーの血統なのでしょうか…面白いように指示が入っていきます。
後は、手の指示をなくして声のコマンドだけでフセや呼び戻しができれば完璧！というところまで、レアちゃんの動作は完成したものになっています。
こうなってしまうと逆に、ドッグトレーナーとしてレアちゃんの苦手なことを見つけ出したくなってきます。
そして、レアちゃんとトレーニングを続けていくうちに、いくつかレアちゃんが苦手そうなことを見つけ出しました。
まずはこれです。
レアちゃん、リラックスポジションがあまり好きではないようです。
リラックスポジションを始めると、すぐにくんくんと鼻鳴きして逃げようと体を捩ります。
レアちゃん、リラックスポジションではリラックスできないようで…
このような場合は、まず短時間からリラポジに慣らしていきます。
リラポジを始めて、短時間でもおとなしくしていられたらすぐに開放…またリラポジを始めておとなしくできているときに開放…を繰り返します。
これによって、徐々に長い時間をリラポジの状態で過ごすことができるようになります。
レアちゃんもその練習の繰り返しによって、少しずつおとなしくしていられる時間が長くなっていきました。
まだ二ヶ月のレアちゃん、これから練習することによってもっともっとリラックスできるようになるはずです。
それと、レアちゃんはハウス(クレートやサークル)に入ることもあまり好きではないということがわかりました。
ということで、ハウス練習も頑張ってもらいました。
ハウスの練習方法として一般的なものは、クレートやサークルの中に犬の好きなおやつやフードを投げ込んでそれを食べに行かせる…という方法です。
この練習によって、大好きなおやつとハウスを関連付けしてあげて、クレートやサークルに対して良い感情を持てるように犬の気持ちを変えていくのです。
多くの犬は、この方法によるトレーニングによってハウスが大好きになります。
ただ、このトレーニングの初期段階では、警戒心の高い犬はなかなか全身をハウスの中には入れてくれなかったりするのです。
レアちゃんもそのタイプのようで、後ろ足をハウスの外に残して、一生懸命脚を伸ばしてクレートの奥にあるフードを食べようとしています。
そんな犬の場合は少しスペシャルな工夫が必要になるのですが、どんなわんこでも1時間くらい練習するとハウスに対する警戒心は捨ててくれます。
レアちゃんも30分ほどのハウス練習で、だいぶクレートに対して親近感を持ってくれるようになりました。
もう少し練習を重ねれば、レアちゃんのハウスは完璧になるはずです！
そして、社会化期真っ最中のレアちゃんには、犬同士のふれあいもとても大切な仕事になります。
お預かり中に普段会わない犬と触れ合ってもらいたいところなのですが…
アズワンのエマは年齢的に既にシニアで、犬とのふれあいは挨拶だけで十分満足…そんなエマでは、レアちゃんの遊び相手としては残念ながら役不足です。
そこで、レアちゃんの犬同士の社会化と遊びは、この方にお願いしました。
はい、そうなんです。
アズワンのパピーコースでレッスンしてくれていたジャックラッセルテリアのフィービーちゃんに、レアちゃんの遊び相手担当をお願いしました。
レアちゃんとフィービーちゃんの月齢的には8ヶ月の差があります。
でも、犬と遊ぶことが上手なフィービーちゃんならレアちゃんと上手にふれあってくれるのでは…と思い、フィービーちゃんの飼い主さんに今回の件をご相談させていただいたところ、快くオッケーを頂きました。
遊び上手なフィービーちゃん、レアちゃんとも上手にふれあいをしてくれました。
フィービーちゃんの素早い動きにレアちゃんが付いていけない場面もありましたが、2ヶ月もすれば一緒に遊べるようになるでしょう。
少し年上のお姉さん犬とふれあいをした経験は、きっとレアちゃんの貴重な財産になるはずです。
フィービーちゃん、フィービーパパさん、ママさん、ありがとうございました。
そして最終日、お迎えの前に近所の犬OKのカフェへ。
これから先、きっとレアちゃんもドッグカフェに行くことがあるのでは…と思い、カフェでの社会化にも挑戦してもらいました。
レアちゃん、カフェでもとてもおりこうさんです。
料理が出てくる前も、料理が出てきた後も、人が食事している間も、他のお客さんの出入りがあっても、レアちゃんは落ち着いて過ごすことができました。
ドッグカフェで過ごす練習もパピーのうちに繰り返しておけば、将来的に飼い主さんと愛犬がドッグカフェでのお茶や食事をゆっくり楽しむことができるようになります。
カフェで上手に過ごすことができたレアちゃん、きっと成犬になっても落ち着いてカフェタイムを過ごすことができるはずです。
カフェからアズワンへ戻る車中では…
慣れない疲れたのか、ぐっすりと…かわいい寝顔を見せてくれました。
あっという間の二泊三日のお泊り＆トレーニング、レアちゃんにとって良い経験になったのではないかと思います。
ボーダーコリーのパピーということで、もっとやんちゃな子が来ることを覚悟していたのですが(笑)…とても良い子でびっくり！
レアちゃんに癒されて、楽しませてもらった三日間になりました。
数ヵ月後の成長したレアちゃんにもまた是非会いたいです。
またお泊りに来てね！
今回、アズワンでお預かりしたレアちゃんの飼い主さんは、茨城県牛久市で『USSHIY’s Doggy Care』という犬の保育園・ホテルを経営しているドッグトレーナーです。
牛久市近隣で愛犬のトレーニングやドッグホテル、デイデイケアのご利用を検討されている飼い主さん、是非一度レアちゃんに会いに行ってみてください。
信頼できるトレーナーさんですので、安心して愛犬を任せることができます。
asone : j.takagi
犬のトレーニングに興味がある方、愛犬の行動にお悩みの飼い主さん、お気軽に『ドッグトレーニング アズワン』にご相談ください。
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