アズワンでお預かりしていたTSR-Team Schnauzer Rescue-の保護シュナ一歩くんの正式譲渡が決まり、ちょっと淋しくなっていたアズワンにかわいいお客様が遊びに来てくれました。
こんにちは。
アズワンの高木です。
今日は久しぶりに、ジャックラッセルテリアのフィービーちゃんがデイ預かりで遊びに来てくれました。
一歩くんがいなくなってしーん…と耳が痛くなるくらい静まり返っていたアズワンが、フィービーちゃんが来てくれた瞬間にぱっ！っと明るくなりました。
嬉しくなってつい調子に乗って、フィービーちゃんと記念撮影するアズワン高木です。
フィービーちゃんは、今年の2月～7月までの間、アズワンのパピーコースで一緒にレッスンをしてくれていました。
アズワンのサービスは、基本的に出張での犬のレッスンとペットシッティングとなりますが、過去にレッスンやペットシッターサービスを受けてくださった飼い主様を対象に、地味のデイや泊りでのお預かりサービスも行っています。
フィービーちゃんはデイ預かりでも何度もアズワンに遊びに来てくれているアズワンレギュラーなのです。
アズワンのデイケアでは、お預かりした犬が安全で楽しく快適に一日を過ごすことができることを心掛けています。
そして、何かひとつでも、お預かりした子のためになる経験をさせてあげたいと考えています。
さて、今日はフィービーちゃんにどんな経験をしてもらおうかな…
そんなことを考える時間は、とても楽しいものです。
まずはフィービーちゃんの大好きなおもちゃ遊びから。
おもちゃで遊ぶことが大好きなフィービーちゃんは、どんなおもちゃに対しても積極的に喰らいついてきてくれます。
これくらい犬がおもちゃにがっつり向かってきてくれると、人もおもちゃで遊ぶことが楽しくなってきます。
でも、楽しいからと言っておもちゃ遊びの主導権を犬に握られてしまわないように、そしておもちゃを犬に与えっぱなしにしないように、上手におもちゃ遊びを人がコントロールすることが大切です。
おもちゃ遊びは言葉のとおり遊びではあるのですが、おもちゃ遊びを上手に使うと立派なドッグトレーニングになります。
日々の犬とのおもちゃ遊びもただ遊ぶだけではなく、遊び全体をコントロールしながら犬をどう動かしてどう楽しませていくか…そんなことを考えながらおもちゃ遊びをすると、その遊びも今までとは一味違ったものになると思います。
おもちゃを堪能したフィービーちゃん、遊びの後は日の当たる温かい窓際で日向ぼっこです。
窓に映った自分の姿を不思議そうに凝視し続けていましたが、睡魔には勝てず…
いつの間にかぐっすりと眠ってしまいました。
ぐっすりたくさん眠ることは、犬の大切な仕事のひとつです。
できるだけ良い環境で、ゆっくり休んでもらいたいですね。
できれば、このくらいリラックスした状態で…
フィービーちゃん、まるで自宅にいるように寛いでくれています。
これくらい無防備な姿で眠ってくれると、預かる身としてはとても嬉しく感じます。
フィービーちゃんは何度もデイ預かりで遊びに来てくれているということもあって、アズワンでは何の問題もなくフリーの状態で一日を過ごすことができます。
でも、敢えてクレートの中で静かに過ごす練習もしてもらっています。
フリーでもクレートの中でも、どんな環境でも落ち着いて休むことができるようにしておくことのメリットは意外と大きいものです。
部屋の中でいたずらもなくトイレの失敗もしない犬であれば、室内でいくらでもフリーにしておくことができます。
でも、もしかするとこの先の未来にクレートで過ごさなければいけない状況が訪れるかもしれません。
そんなときのために、普段からクレートやサークルにスムーズに出入りできるようにしておくこと、その中で落ち着いて過ごすことができるように、練習しておくことが大切だと思うのです。
ハウストレーニングは難しいものではありません。
寧ろ簡単なトレーニングの部類に入るものです。
でも、一度もクレートに入った経験のない犬をいきなりスムーズにその中に誘導することは、意外と難しいものなのです。
やはりこれも日々のトレーニングが大切で、いざというときにそれが役に立ちます。
ゆっくりと休んだ後は、近所の川沿いの遊歩道でのお散歩です。
フィービーちゃんとエマは何度も一緒に散歩をしているので、人が一人で二頭引き散歩をしても何の問題も起きません。
犬も人も楽しくスムーズな散歩を楽しむことができます。
フィービーちゃんをお預かりしたときの散歩でいつも思うことなのですが、この二頭の動きは妙にシンクロすることが多く、いつも興味深く観察させてもらっています。
このフィービーちゃんの行動については以前にもブログの記事で取り上げたのですが、模倣による行動ではないかと僕は考えています。
フィービーちゃんがエマの動作をしっかり観察して、エマの行動を模倣して同じような行動を取る…もしかすると、散歩中のフィービーちゃんはエマにいろいろと気を使ってくれているのかもしれませんね。
散歩も含めて、フィービーちゃんとエマが一日一緒にいても、感情や行動で競合することはありません。
なので、散歩や家の中でのフリータイムも、安心して見ていることができます。
ですが、一緒に住んでいない犬同士の感情や行動が競合して、その犬同士が優劣を決めようとした場合は、人間が介入してそれを止める必要があります。
家族でない犬同士が優劣を決める必要はありませんし、寧ろ決めさせてはいけないと僕は考えています。。
もしそこで犬同士が勝手に優劣を決めてしまうと、飼い主さんと犬の関係が変わってしまうかもしれないからです。
それは何があっても避けなければならないこと…やはり犬にとって飼い主さんは一番でないといけませんから。
家族である同居犬たちの中での順位決めは必要なことですが、家族でない犬同士の優劣の決定は犬や人との関係性を複雑なものにしてしまいます。
どこでどう人が介入するかは、犬を扱うことにかけてはプロであるトレーナーやシッターがしっかり状況や犬の行動を見極めて、しっかりと判断する必要があります。
飼い主様からお預かりしている犬を多頭の環境で同時に扱うことは簡単なことではなく、責任も重大です。
ただ預かりするだけではなく、ただ楽しいだけではなく、お預かりした犬たちにできる限りよい経験をさせてあげること…そんなことを考えながらデイ預かりの仕事に携わらせてもらっています。
今日も元気いっぱいで動き回ってくれたフィービーちゃん。
フィービーちゃんのおかげで、僕もエマも楽しい一日を過ごすことができました。
また遊びに来てね！
asone : j.takagi
※おまけ
【イヌリンピックのタイムレースで爆走するフィービーちゃん♪】
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