パピーの新しい物事に対する吸収力には目を見張るものがあります。
こちらの予想を超えるスピードで、ダウン、アイコンタクト、ウェイト…と、どんどんいろいろなことを覚えていきます。
こんにちは。アズワンの高木です。
今日は、生後四ヶ月のジャックラッセルテリア、フィービーちゃんの第二回目のレッスンです。
初回のレッスンでは、フィービーちゃんの基礎的な動作に対する理解と習得の速さに驚かされました。
そのスピードに負けないように、僕もしっかり準備をしてレッスンに臨みました。
今回のレッスンでは、シット、ダウン、、アイコンタクトの練習をフィービーちゃんに楽しんでもらいました。
フィービーちゃんは、インターフォンと来客に対しての吠えや興奮があるので、落ち着くのを待ってからレッスンを開始します。
今回は10分も経過しないうちに落ち着いて、ハウスの中でシットで待つことができました。
フィービーちゃんの興奮が始まってから落ち着くまでの時間は、前回と比べるとかなり短縮!
この成果は、飼い主さんとフィービーちゃんの日々の努力の賜物です。
犬が興奮しているときには相手にしない…これはとても大切なことなのですが、それを徹底できない飼い主さんも意外とたくさんいます。
興奮している最中の犬と一緒に何かをやろうとしても、決して良い結果を得ることはできません。
まずは犬を落ち着かせること…おとなしくなるまで相手にしないことを日々徹底していきます。
実はフィービーちゃん、シットとダウンは既にある程度できる状態になっています。
ということで今日のレッスンでは、人の手を使った誘導でシット、ダウンなどの動作を犬が覚えていく方法を、フィービーちゃんと飼い主さんに勉強してもらいました。
これによって、声のコマンドとハンドシグナル(手での合図)、どちらの合図でも犬がシットやダウンをできるように教えていくことができます。
フィービーちゃんの基礎トレーニングでは、クリッカーをいうトレーニングツールを使用していきます。
前述したとおり、フィービーちゃんは今日のレッスン以前から声の指示でシットやダウンの体勢を取ることができるようになっていました。
そんなこともあり、フィービーちゃんはあっという間にハンドシグナルでも声の指示でもシットやダウンをできるようになりました。
「できていることを改めてレッスンでやらなくてもいいのでは?」と言われてしまいそうですが、これには理由があります。
まず一つ目の理由として、飼い主さんにスモールステップ法を使って犬に動作、行動を教える方法を学んでいただきたかったということがあります。
そしてもう一つの理由として、飼い主さんにクリッカーの使い方を学んでいただく場合、ある程度犬ができている行動をサブジェクトにしたほうがわかりやすのではないかと考えたからです。
最初から難しく複雑なテーマに取り組むよりも、まずはわかりやすい部分から楽しく進めていったほうが、結果的に短時間で効果的にトレーニングを進めることができるのです。
犬にわかりやすいトレーニングであることは重要ですが、それと同時に飼い主さんにわかりやすい内容で進められるトレーニングであることも大切です。
飼い主さんにもしっかりと理解していただけたら、次の段階へと進んでいく…犬にとっても人にとっても、スモールステップ法による学習は効果的で楽しいものになります。
犬が新しい動作、行動を覚える過程では、できていたことが突然できなくなることが多々あります。
そのような場合は、トレーニングレベルを落として、犬ができることをまた繰り返し練習していきます。
それができるようになったら、レベルを上げて…一つの動作、行動が安定したものになるまでは、地道なトレーニングの繰り返しとなります。
指示を出したとき、犬がこちらを見つめて動かなくなることもあります。
その場合は、指示の出し直しをせずに、犬に少し考える時間を与えると動いてくれる場合もあります。
同じダウンという行動を教えるにしても、犬によってそれぞれ性格の違いや行動の癖があるので、それをしっかり見極めてあげることによってより効果的なトレーニングを行うことができます。
アイコンタクトのトレーニングも、フィービーちゃんは集中して頑張ってくれました。
前回のレッスンでは、途中で集中が切れてしまう場面もありましたが、今日は高い集中力でレッスンに臨んでくれました。
表情や動作が前回よりもリラックスしているように見えたので、このレッスンにも少し慣れてくれたのかもしれません。
見惚れるほどきれいでかわいい姿勢から繰り出されるアイコンタクト、本当に吸い込まれてしまいそうです。
飼い主さんのお話では、ハンドターゲットの最中に人の手に歯を当てることはあるそうですが、興奮して人の手を噛むことは無くなったとのことでした。
トレーニングの実施や接し方等、飼い主さんとフィービーちゃんの関係も少しずつ変わってきたことによって、少しずつその成果が出てきているようです。
苦手な留守番など、まだ課題はいくつかありますが、物事の理解が早いフィービーちゃん、どんどん楽しく学んで良い子への道を突き進んでくれるはずです。
今回のレッスンでも、フィービーちゃんの習得力の高さと飼い主さんの熱心さに圧倒されました。
本当に楽しいレッスンでした!
レッスン終了後、ママさんの膝の上でうとうと…とし始めるフィービーちゃん。
突然興奮して噛むことがなくなれば、こんなことも自然とできるようになります。
犬を飼うのなら、これは絶対にやりたいですよね!
今回のレッスンが終わって数日後、フィービーちゃんのママさんからレッスン中の画像を送っていただきました。
その中には、不思議な一枚が…この画像なのですが…
「これ、何ですか? 加工してますか?」とフィービーちゃんのママさんに確認したところ、「主人が作ったんです。主人には、高木さんの手から何か出ているように見えるんだそうです(笑)」とのお返事が…(笑)
僕は魔導士でもないし、フォースも使えないし、マテリアも持っていないけど、こんな感じに見えたのなら、それはとても光栄です。
この画像、僕のお気に入りの一枚になりました。
ありがとうございました。
次回は一体どんな画像が飛び出してくるか、本当に楽しみです!
asone : j.takagi
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