多くの飼い主さんがその練習方法で悩む犬の『呼び戻し』。
トイプードルのまめくん、難しいと言われる外での呼び戻しトレーニングに挑戦しました！
こんにちは。アズワンの高木です。
時が経つのは早いもので、1月から始まったまめくんのレッスンも今回で8回目、今日が最後のレッスンとなりました。
最後のレッスンの場所は前回と同じ、県内の某公園の広場です。
先週はまだ蕾だった桜も、今日はすっかり花開いていました。
「犬を呼び戻すことができないんです…どうすればできるようになりますか？」
この質問、本当にたくさんの飼い主さんから頂きます。
愛犬がおもちゃに夢中になっている時、仲の良いわんちゃんと楽しく遊んでいる時、そんな状況で自分の足元に犬を呼び戻すなんてまず無理…確かにいきなりやろうとしても、それは至難の業かもしれません。
犬の呼び戻しトレーニングの方法については、以前にプライベートのブログで記事としてまとめたことがありますので、詳細はそちらで読んでいただくとして…
呼び戻しのトレーニングを始めるに当たって何よりも大切なのは、アイコンタクトが確実にできるようにしておくことです。
呼んでも犬がこちらを見てくれなければ、間違いなく呼び戻しは失敗します。
まずはアイコンタクトをしっかりできるようにして、次に犬が落ち着いて行動できる家の中で練習をして、それができたら外の刺激の少ない場所でトレーニングを始める…どんなトレーニングにも言えることですが、呼び戻しのトレーニングにもこのような段取りが必要になります。
もちろん、まめくんにもしっかりと家の中で呼び戻しの練習をしてもらっています。
家の中で飼い主さんに呼ばれたら、99パーセント飼い主さんの足元に戻ることができるようになっています。
その状態までできるレベルに達したら、外で実戦にに近いトレーニングが可能となります。
さぁ！ 公園での呼び戻し練習、まめくんの反応は如何に！
「まめーっ！」と飼い主さんに呼ばれたまめくん、こちらを振り返って飼い主さんから合図が出されると同時にダッシュで戻ってきました。
アイコンタクトを取った時にまめくんと飼い主さんの距離は10メートルほど離れていたのですが、脇目も振らずにしっかりと走ってきます。
とても良い感じです。
途中でまめくんがコースアウトしないように、呼び戻した飼い主さんはしっかりと集中を取ります。
ここは飼い主さんの集中力と気合も試される瞬間です。
まめくんが目の前に戻ってきたら、正面に停座させます。
まめくん、公園での呼び戻し、バッチリです！
この後、まめくんと呼ぶ人の距離を20メートルに伸ばしても全く問題なく戻ってくることができました。
3人の人間がランダムに呼び戻すラウンドリコールも完璧です！
まめくんと飼い主さんの高い集中力とコミュニケーション力によって、公園での呼び戻し練習はとてもスムーズに進みました。
そして、この結果はまめくんと飼い主さんの日々のトレーニングの成果です。
トレーニングを任されたドッグトレーナーとして、これはとても嬉しいことです。
が…
少し気になる点もありました。
まめくんは初めて会う人や犬が苦手なのですが、トレーニング中に自分に向かってくる人や犬に唸ったり吠えたり…そんな行動がトレーニング中に何度か現れました。
それと、これは偶然見つけたのですが、公園の広場に落ちていた枝を拾ってトレーニングの邪魔にならない場所に投げたところ、まめくんはそれに飛びついてその枝を守ろうとする行動を見せました。
犬のトレーニングというものは難しいもので、こういった特定の状況や環境でないと見つけることができない犬の行動もあるのです。
まめくんのこの行動を放置したまま今回でトレーニング終了…という形にはしたくなかったので、飼い主さんにその旨ご説明、ご相談させていただきました。
そして、飼い主さんに検討していただいた結果、もう一回まめくんとトレーニングしていただくことになりました。
次回のエクストラレッスンをどのようなものにするか、少し頭を捻ってアイディアを絞り出さないといけなくなりましたが、またまめくんと一緒にトレーニングできることはとても嬉しく楽しみなことです。
ということで、まめくん、また来週もよろしくね！
asone : j.takagi
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