大好きなおやつ、お気に入りのおもちゃ、インターフォンの呼び出しチャイム、救急車のサイレン、道に落ちている木の葉…犬が何かしらの反応を起す物や音、現象をまとめて、我々人間は『刺激』と呼んでいます。
これらの刺激は、犬の感情と行動に大きな影響をもたらすもので、犬のトレーニングを安定して行うための重要な要素のひとつとなります。
そして、この刺激をしっかり理解した上でコントロールできるようになると、ドッグトレーニングを格段にやりやすいものにすることができるのです。

こんにちは。
アズワンの高木です。

今日はジャックラッセルテリアのフィービーちゃんの第5回目のレッスンです。
生後4ヶ月でトレーニングを始めたフィービーちゃん、あっという間に6ヶ月となりました。

ドッグトレーニング アズワン(Dog Training asone) 埼玉県草加市周辺・東京都足立区周辺の犬のしつけ(出張トレーニング)・しつけ教室(グループレッスン)・ペットシッター(犬の散歩代行等) ~アズワンのドッグトレーナーが飼い主さんと愛犬の『絆作り』をお手伝いさせていただきます~ ※ジャックラッセルテリア

2ヶ月前はかわいらしかった顔も、少しずつ成犬のJRTの顔へと変わりつつあります。
そして顔だけではなく、フィービーちゃんの行動も2ヶ月前とは少しずつ変わり始めています。

レッスン開始当初の2月頃、飼い主さんのお宅に伺ってリビングにお邪魔すると、フィービーちゃんは興奮して10分前後は吠え続けていました。
でも、今では吠える時間が短くなり、吠えの激しさも落ち着いたものになってきています。
これは、フィービーちゃんと飼い主さんの日々のトレーニングの成果で、『外部からの来客』という刺激に対しての反応が弱まった結果です。

そして、苦手のシットステイ(スワレマテ)やダウンステイ(フセマテ)では、待っているフィービーちゃんの周りを人が歩き回っても、そのままの姿勢で待ち続けることができるようになっています。
これも吠えの弱化と同様に、トレーニングを続けたことによって、フィービーちゃんが『伏せて待っている時に周りを歩く人』という刺激に対して反応せずにいられるようになった結果です。

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刺激に対する犬の興奮を抑制することができると、犬とのトレーニングをスムーズに進めることができます。
そして、普段の生活の中でも、犬を興奮させずに落ち着いて過ごさせることができるようになっていきます。

今日のレッスンでは、フィービーちゃんと室内でリコール(呼び戻し)のトレーニングを行ったのですが、フィービーちゃんは呼んだ人の場所にしっかりと戻ることができていました。
おやつと声の合図という刺激に適度なバランスで集中できていたので、フィービーちゃんの動作は安定した反応とスピード感を保つことができていました。
このように適切な強さの刺激を利用することによって、人と犬が楽しめるトレーニングを行うことができるのです。

トレーニングに使う刺激の強さが適切でない場合、犬の動作も不安定なものとなります。
この日のリコール(呼び戻し)のトレーニングでは、フィービーちゃんを呼び戻すときの合図に音の出るおもちゃも使ってみました。
しかし、おもちゃが大好きなフィービーちゃんにとって、おもちゃやそこから出る音は興奮スイッチだったのです。
おもちゃが目に入ったりおもちゃの音をちょっとでも耳にしたらもう大変!
フィービーちゃんは興奮して、走り回っておもちゃを持っている人に飛びつこうとしてしまいます。
『トレーニングには大好きなおやつやおもちゃを使うと良い』と言われていますが、犬が正気を失うほど大好きなものを見せてしまうと、トレーニングそのものが崩壊してしまう場合があります。
犬の好きなもの…その刺激のボリュームを把握・調節することが、スムーズなトレーニングにつながっていくのです。

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今日のレッスンでは、フィービーちゃんのお散歩にも同行させていただきました。
外には自然発生的な刺激がたくさんあります。
フィービーちゃんは、道に落ちている木の葉や木の枝という刺激に反応…片っ端から口に入れたがります。
これは飼い主さんにとってはあまりありがたいことではありませんので、それらの刺激に反応しないようなトレーニングが必要になってきます。
そして、U字溝を塞いでいるグレーチングを見ると、フィービーちゃんは立ち止まってしまいます。
フィービーちゃん、このグレーチングという刺激が苦手です。
今の時点では、その上をジャンプで飛び越えたり迂回して他のコースを歩くことができません。
これは、フィービーちゃんにとっては嫌いなもの…嫌な刺激です。
でも、スムーズにお散歩を楽しみたいのであれば、フィービーちゃんには嫌いなグレーチングに少しずつ慣れてもらう必要があります。
このように、屋外には犬にとって魅力的な刺激、嫌な刺激が混在して山のようにあるので、犬の散歩というものはとても難しく感じられるのです。
外の刺激も飼い主さんがしっかりコントロールできるようになると、愛犬の散歩はとても楽しいものになるはずです。

この記事では、犬が反応を起すものをまとめて『刺激』と表現していますが、理論上、刺激はいくつかの種類に分類されます。
生物が無条件に反応を起す『無条件刺激』、本来はその生物には何の意味もなく何の反応も起きない『中性刺激』、中性刺激と無条件刺激が対になって提示されることによって起きる『条件刺激』等、こういった理論的な知識を少し勉強しておくと、更に愛犬とのトレーニングをスムーズに進めることができるようになると思います。

さて、室内での基礎トレーニングはほぼ完璧になっているフィービーちゃん、次のレッスンからは屋外編へと突入していきます。
外の刺激に負けずに頑張ろう!!

asone : j.takagi

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